○アーティストプロフィール
C.A.P.は営利を目的としない、文化活動を推進する組織です。 C.A.P.とはThe Conference on Art and art Projects の略称です。 この名称は「芸術と計画会議」という意味を持っています。 1994年、11人のアーティストが理想の美術館について話し合ったことをきっかけにC.A.P.は生まれました。 翌年の阪神淡路大震災直後に、街全体を美術館ととらえる「旧居留地ミュージアム構想」を行政に提案し、10月にはフランスのアーティスト達からの義援金をもとに市民参画のアートイベントCAPARTY(CAP+ART+PARTY)を開催しました。 1999年11月、当時廃屋となっていた「旧神戸移住センター」で、CAPARTYの8回目「CAP HOUSE-190日間の芸術的実験」を開催。 市民とアーティストが協力し廃屋の掃除からスタートしたプロジェクト。特徴は目標を設定しなかったことです。 半年間、いろいろな人が関わって触発しあい次々とアイデアを実践しました。この実験の結果、廃墟はそこで活動するアーティストや市民、そして建物自体とその歴史の魅力に支えられたアートセンターとなり、集まった人たちの関係が結ばれてアートをめぐる対話が生まれました。 その後、神戸市との話し合いでCAP HOUSEのプロジェクトは2007年まで継続し、2009年6月には「神戸市立海外移住と文化の交流センター」が設立されました。C.A.P.は、指定管理者の一員として芸術と社会をつなぐ活動を続けています。